
DIYでクロス(壁紙)貼りかえる方もいらっしゃると思いますが、
私も様々な場面でクロスの貼り替えを自分でしてきました。
入居者の退去や新規物件の購入時に、
クロスの貼り替えは必ずと言っていいほど必要になってきます。
その際、DIYすべきか、委託すべきか悩んだこともおありかと思います。
私の考え方についてお伝えしていこうと思います。
クロス貼り替えをDIYした方が良い場合
基本的には業者さんに委託する作業ですが、
それでもクロス貼り替えをDIYした方が良い、
またはDIYせざるを得ない場合について挙げたいと思います。
業者さんが忙しすぎて引き渡しに間に合わない場合
3月末などは職人さんのスケジュールが確保できずに、
まったくスケジュールが押さえられない場合があります。
自分に時間の余裕があって、かつクロス貼り替えの技術を持っているなら、
自分で貼り替える選択肢もできてくるかと思います。
ただ、いくつか問い合わせてみたら結構見つかるものです。
貼り替え箇所が部分的な場合
貼り替え箇所が1部分とかで、業者さんに委託するのも忍びないという場合は、
自分でやってしまって良いと思います。
委託しても一式工事の料金になりますし、
施工完了までの時間を考えると、ササっと自分でやってしまった方が良い場合が多いです。
まったくクロスの貼り替えをしたことがない場合
これは全てのリフォーム内容に言えることですが、
基本的にできそうなことは1度は自分でやってみることをオススメします。
金銭的なものではなく、知識や経験が、その後の賃貸運営に大きなメリットとなります。
業者さんに発注する場合でも、自分で経験値がある場合と、そうでない場合では、
クロスの選択や張り替え方の指示の仕方も変わってきます。
1円でも節約したい場合
業者さんに委託する場合と比べると、
自分で貼り替えした方が当然コストは安くなります。
どうしても1円でも安く仕上げたいという場合は、
自分で貼り替えても良いと思います。
DIYと委託でどのくらい費用が変わるか
広島の場合でも業者さんによって単価は異なりますし、
クロスそのものの材料の単価も値上がり傾向にありますので、
その時々によって単価は変わります。
山口の方が平均単価は高いです。
クロスの委託料は1平米当たりの面積で計算することもありますが、
多くの場合、クロスの長さで計算することになります。
クロスの幅は92センチですが、貼り合わせて重ねて切るので、
90センチ毎に幅をとって、
貼り替え箇所の 高さ×列の数(90㎝毎) で必要量を計算します。
ただし、柄のあるクロスの場合は、柄のリピートの間隔に合わせて貼り合わせが必要なので、
通常よりも多めの長さで見積もる必要があります。
柄合わせは結構めんどくさい作業ですし、
職人さんによってはちょっとズレたりしますので、
柄物は最小限にすることをオススメします。
6畳の壁で計算
わかりやすく単価1000円/mで計算します。
6畳の壁を貼りかえるのに必要な数量を30mとします。
委託する場合 1,000円×30=30,000円+税
それでは自分で張り替える場合について計算します
クロスをネットで注文しますが、糊付けが大変なので、
あらかじめ、のりを付けておいてくれる「生のり付きクロス」を注文します。
だいたい400円/mくらいです。
DIYの場合 400×30=12,000円+税
材料費ベースで簡易計算しますと、1万8千円のコストを削減することができそうです。
ただし、それに加え、DIYの場合は次のコスト・リスクがかかってきます。
・自分で作業することによる時間的・労働的コスト
・廃棄物処理代
・品質(仕上がり)の差(特にジョイント部分の耐用年数)
相当手馴れていない人でなければ、
6畳を貼りかえるのに丸一日かかると思います。
既存クロスの剥がし、不陸(凸凹)のパテ処理、
のり付け、カット、清掃、片付け、
これらの作業が必要です。
剥がしたクロスは不燃物(事業ゴミ)で処理しますので、
処理費用が必要です。数千円必要です。
そして、日々クロスを貼っている職人さんと、素人では、
貼った直後には現れませんが、貼ってしばらく経った後に、
ジョイント(貼り合わせ)部分のめくれが発生したり、
凸凹ができたりと、品質の面での差が発生します。
これらを天秤にかけて決めましょう
上記のリスクとリターンとを天秤にかけて、
どちらが良いかを判断してみていただければと思います。
私は基本的には委託しておりますが、
部分的な貼り替えは自分で行うこともあります。
ご参考まで