
波板を張り替えなくてはならない場合を考える
賃貸物件で波板が使われているパターン
・駐輪場の屋根
・戸建てのバルコニーの屋根
・ゴミ収集場所の屋根や側壁等
・アパートの廊下や階段の屋根
etc
波板は強風や台風で破損したりすることが多いので、
破損した場合にどうするかという内容でお送りします。
DIYで張り替えができる条件
モノが大きいのと、設置場所が高所になる場合がほとんどなので、
DIYでする場合はある程度の条件というか、
道具が用意できるかどうかがポイントになります。
最低限必要な道具
・電動ドリル
・脚立
・車
一番に考えるのは「車」ですね。
車に波板や脚立が載るかどうかが一番の分かれ道かと思います。
ホームセンターで貸し出しもありますので、
どうしてもという方はホームセンターで軽トラを借りるのも手ですね。
波板張り替えの手順
1 寸法を測る
2 カットと穴あけ
3 取り付け
今回の張り替え場所はベランダや駐輪場等の屋根の張り替えを想定しています。
1 寸法を測る
波板の寸法と枚数
波板の幅は32波(655mm)という規格になっています。
重なり部分は2.5山程度(約80mm)なので、
575mm×必要枚数+80mm=取付寸法(幅)
となります。
賃貸の場合は新設でDIYはほぼ無いと思いますので、
既存の枚数を数えれば必要枚数がわかるはずです。
縦の寸法も規格サイズのどれかが当てはまるはずなので、
既存の寸法を測るか、骨組みの縦寸法を測ります。
それにしても単位が「尺」なので、
ちょっと専門的な雰囲気ですが、
300mm(30cm)刻みになってるだけなので、
縦寸法の計測ミスは少ないかと思います。
フックの長さと数量
フックは躯体の長さ+12~13mmだそうです。
正直既存フックがなければ、
順に試していくしかないような気がします。
19mm、21mm、23mmと、超小刻みですが、
私の直近の施工(ベランダ屋根)では23mmでした。
フックの材質は、プラスチック・ポリカ・ステンレス、
などがありますが、
どう考えてもステンレスが良いです。
と言いながら、直近の施工ではホームセンターに在庫がなかったので、ポリカ製フックを選びました。
プラスチック製は論外です。なぜ販売しているのか意味が分からないです。

2 カットと穴あけ
波板のカット
カットは基本的に必要ありませんが、
丁度いい縦サイズがなかった場合にカットしたり、
最後の1枚の調整でカットする場合があると思いますが、
その場合は基本的にカットしてもらえるホームセンターで買うことをおすすめします。
波板カッターもありますが、
長尺を切るのは機械でやったほうが良いと思います。
波板の穴あけ
穴あけは波板同士の重なりや躯体の骨組みの位置も関係してきます
既存波板の穴の位置に合わせて重ねてドリルで穴あけするのが基本になると思いますが、
基本的に6山ごとにフックをつけるので、
フックとフックの間は5山になります。
穴は山の頂点部分に空けます。

3 取り付け
正直ここまでの1と2が大変なのであって、
取り付け自体はスイスイできます。
高所作業になるので、
脚立になれていない方は気を付けてください。
基本的に躯体のフック掛けの位置に合わせて、
波板の端は躯体の内側に差し込む形で配置すればいいだけです。
基本的に穴あけの時点で配置は決まっているので、
取り付けの段階では設置して、穴にフックを通して一ひねり。
これだけです。

実は波板には表裏があります。
ただし商品によって裏表が異なるようなので、
店頭等で確認するのが確実です。
反対に取り付けると耐用年数が激減するそうです。
今回買った商品のラベルには「両面耐候」と記載されていますので、どちらでも大丈夫でした。
ポリカでツルツル面とザラザラ面がある場合は、
ツルツル面が太陽側(表)のようです。
準備は大変だけど作業は簡単

ポリカ屋根が壊れる原因のほとんどがフックの破損です。
プラスチックのフックを使わなければある程度(10年以上)は持つと思います。
委託するかDIYするか
委託すると結構高いと思われがちですが、
業者さんによってはそうでもない価格(工賃1~2万円程度)でやってくれたりしますので、
見積りを取ってみてください。
運搬や作業の手間や品質を考えると高くはないと思います。
・早急に補修したい
・予算がない
・業者さんの見積りが高い
という場合にはDIYでやってみても意外と簡単にできてしまいますよ。
今回の材料費
・波板5尺12枚 = 約1万2000円
・ポリカフック約110個 = 約1200円?
計 約1万3200円
以上