
【問1】
アパートの2階床下の水道配管が、「老朽化」によりピンホールが発生し、1階に漏水した結果、1階の壁・床・天井が水浸しになりました。
この場合、火災保険は適用されるでしょうか?
【問2】
太陽光発電の土地にイノシシが侵入し、周囲のフェンスを破壊して去っていきました。
この場合、火災保険は適用されるでしょうか?
【問3】
子どもが遊んでいたところ、BMWにぶつかり、傷をつけてしまいました。この場合、使える保険はあるでしょうか。
【問1の回答】
老朽化が原因で漏水した場合でも、「水濡れ」の保証に加入していれば、火災保険が適用になります。
しかし、水道管本体の修理費用は「適用外」です。
あくまで水にぬれた部分である、1階天井・壁・床の損害が対象になります。
なお、水道管の破損が、
・「突発的」でない場合
・「予測可能」でった場合
は適用されません。
「突発的」でない場合というのは、漏水を長時間放置した結果、損害が発生した場合。
「予測可能」の場合というのは、点検等で老朽化が指摘されていた場合等のことです。
保険代理店さんに知識が無いと、「老朽化」が原因では保険は出ませんと言われることがありますのでご注意ください。
【問2の回答】
残念ながら保険が適用になりません。
土地の中の太陽光発電設備にのみ保障が付いているので、
フェンスには保証が付いていないことが多いです。
あえてフェンスに保障を付けることができるかもしれませんが、
再エネ関係の保険は事故が多く、引き受けしたがらない会社が多くなってきていますので、
今後、再エネ関係については、保険はなかなかネックになってきそうです。
なお、建物につけている保険であれば、
付帯設備として外構のフェンスや門なども保障されているので、
仮にイノシシや車が突っ込んできても、保険が使えることになります。
【2021/03/25追記】
後日フェンスを別途保険対象として契約更新することができました。
フェンスの倒壊リスクは高そうなので、契約内容の見直しをしてみてください。
問3の回答
個人賠償責任保険に加入していれば保険が使えます。
個人賠償責任保険の存在を知らないと、色々と困ることがありますので、
知らないという方や、知っているけど入っていないという方は、
この機会にご加入ください。
世帯の誰か1人がこの保険に入っていると、
世帯全員の損害賠償責任が担保されます。
自転車で人や物にぶつかった場合や、学校のものを壊した場合等に、保険が使えます。
更に保険料が非常に安いです。
加入方法のおすすめは、自宅の火災保険の特約につける、のが一番オススメです。
次に自動車保険の特約に付ける。自動車保険の場合、保険会社を変えたりすることがあるので、
その際に付け忘れたりするリスクがあります。
最後に自転車保険に加入する。です。自転車保険は単独で加入できますが、保険料が割高なのがネックです。
保険料が安く(確か年間数百円くらい)、保険会社を変えないであろう自宅の火災保険の特約で!!
いかがでしたでしょうか。
保険会社さんによって内容が異なりますので、必ずご自身の保険の保障内容をご確認ください。
なお、上記全て私の実体験(最近)に基づいています。
そして問3については、まさに自動車保険の変更の際につけ忘れていたということなのです・・・