
J-REITは一服か

2月号では、「高値圏なので気を付けましょう」と書きましたが、
3月に入って少し調整の可能性が出てきました。
金利の上昇

株価は事件・事故が起こらなければ、
様々な材料に対して都合の良い動き方をします。
上げたければ上がりそうな材料に反応して上がり、
下げたければ下がりそうな材料に反応して下がります。
ということで、今回の金利上昇も、単にそろそろ下がりたかったということだと思っています。
REITは不動産の賃貸料から、経費を引いた残りの利益を分配金として分配するものですが、
経費には借入金利子も含まれており、金利上昇により利率が上がれば経費が上がるわけで、
そうすると分配金も減るわけですよね。
だから金利上昇はREITにとってなかなかの懸念材料になっています。
すぐに影響はない
とはいえ、
REITの方でも固定金利の長期化を目指していたり、借入時期の分散化を図っていたりしていますし、
銀行の方もプロパー融資ですので、すぐに国債利回りに連動して貸出金利を上げてくるかどうかはわかりません。
そして今ちょっと上がったとしても、業績に対するインパクトはそれほどでもないはずです。
REITの価格としては反応せざるを得ませんが、過剰に動いている状態だと思います。
つまり、REITもそろそろ下げたくなっている頃ということでしょう。
3月はどうするか

注目銘柄の日本ビルファンドですが、
目標値700,000円に対して、2/25の高値が684000円まで上がりました。
上昇トレンドは崩れていませんが、
短期的には十分な目標達成となったかなと思いますので、
今後700,000円を超えてきたとしても、別の銘柄の方が旨味があるのではないかと思っています。
同様に、個別株の銀行・航空・JRの株についても上がってきて、
今回一服の兆しがありますが、
私は銀行株は全て売りましたが、航空・JRについては、下がったとしても、
買い増しの段階だと思っています。
中長期で保有したい銘柄です。
また、ホテルセクターが最近異常に上がってきていますが、
個人的には早すぎると思います。
ホテル需要がどこまで回復するか、コロナ禍前の水準まで戻すのは少なくとも来年以降になるでしょうし、
特にシティ系のホテル需要の回復水準は個人的には描き切れないので、
今回の価格上昇は冷ややかに見ています。
J-REIT全体的に水準としてはまだ高いと思いますので、
もう少し下げる展開になるまで待機とします。
3月に変化があればまた別記事にて更新したいと思います、