
ウッドショックについてはニュース等でご存じだと思いますが、
今回の件で木材の重要性というか、国産材の重要性が再認識されたのではないでしょうか。
なぜ木材を輸入に頼るようになったのかというと、
国産材だけでは需要に対応できず、外国産の輸入を解禁していったら、
価格競争で国産材が売れなくなり、産業全体が衰退・・・という流れのようです。
しかし近年国産材の自給率は回復傾向にあるようです。

先日ガイアの夜明けで山林投資が取り上げられていましたが、
今回の件をきっかけに、国内の山林・国産木材の価格が上がり、
価値が見直されるかもしれませんね。
戸建が建てられない
数年前から新築の戸建に注目していた私としては、
というか、今年に入って新たに建築予定だったのですが、
建築価格が上昇したことにより、計画を断念しました。
ウッドショックの影響だけではないのですが、
建築価格が前回よりも約20%上昇してしまったのです。
見積りを見てびっくりです。
この程度で辞めるのかとお思いの方もいらっしゃると思いますが、
今回の計画はなかなかきわどく、すれすれの線で考えていたので、
20%上昇は想定外で、無理して進めることもないという判断です。
何が起こる?
今回の木材高騰により、どうなるかをちょっと考えました。
・施主 ・・・ 注文住宅の場合、出てきた見積りに驚くことになります。
・建売業者、ハウスメーカー ・・・ 単に仕入れが上がっただけなので、利益は変わらないのに販売価格が高くなり、売りにくくなります。価格を据え置けば利益が減ります。
・木材メーカー ・・・ 品薄かつ価格上昇により売りにくくなります。
・中古住宅 ・・・ 新築が高くなるので中古に流れて中古価格が高くなりそう→価格上昇
・マンション ・・・ 戸建は高いからマンションにという感じの需要増→価格上昇
・新築アパート ・・・ 家賃は変わらないし、建築費だけが上がって利回り低下。→価格上昇
・中古アパート ・・・ 建てると高いから中古をリノベした方が効率的→価格上昇
私の中ではこんな感じのイメージで、
不動産人気でただでさえ価格が上がりまくっているのに、さらに上昇するのではないかと思っています。
ではどうするか
ローコスト系のハウスメーカーでは、ウッドショックによる価格の上昇の目安としては50万円程度だと思います。(個人的にも確認済み)
正直当初計画から50万円程度しか変わらないであれば、
それほどの影響はないかもしれません。
私の事例では、同じ間取りの建物で比較した金額ではありません(広さはほぼ同じ)し、
さすがに他のメーカーさんも20%上がってるということはないと思っています。
しかし、木材価格以外にも、人件費や、建材価格の上昇も常に起こっているので、
トレンドとしては上昇トレンドにあるのは違い無いのではないでしょうか。
ただ、その中でもコストを削減することはできると思いますし、
価格の変化についてはケースバイケースになるのかもしれません。
いずれにしても難しい局面にある実感があります。